〜根本から花粉症・ダニアレルギーを改善する〜
花粉症やダニアレルギー性鼻炎は、多くの方が毎年悩まされる疾患です。
内服薬や点鼻薬で症状を抑える治療が一般的ですが、
「毎年同じ症状を繰り返す」
「薬をやめるとすぐに悪化する」
といった経験をされている方も多いのではないでしょうか。
舌下免疫療法は、これらの対症療法とは異なり、
アレルギー体質そのものを改善することを目的とした治療です。
長期的に症状の軽減や、薬の使用量の減少が期待できる治療法として注目されています。
症状でお困りの方、将来的に花粉症を軽くしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
舌下免疫療法について
舌下免疫療法とは、原因となるアレルゲン(スギ花粉やダニ)を少量ずつ体内に取り入れることで、アレルギー反応を徐々に弱めていく治療です。
継続することで、体がアレルゲンに対して過剰に反応しにくくなり、症状の軽減が期待されます。
舌下免疫療法の大まかな流れ
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問診(症状、既往歴、これまでの治療内容の確認etc)
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診察:口腔内評価、鼻腔内の評価(鼻腔の発赤、蒼白及び腫脹の確認をします。また鼻腔粘膜は特にダニ舌下治療を行うことで、粘膜の腫脹の軽減が確認されることもあります)
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アレルギー検査(血液検査)
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治療適応確認の上、治療についての説明を行います
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初回院内投与(安全確認);薬剤投与後、副作用の確認を含めて30分程度院内で観察を行います。
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ご自宅での継続治療(1日1回)
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1週間後に当院に再来いただき、副反応他の評価確認を行います。(問題ないことが確認できれば長期処方;しばらくは1ヶ月ごとの再診と評価を行います)
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定期的な通院確認、服薬状況の確認を行います。
治療期間について
舌下免疫療法は、3〜5年程度の継続が必要となります。
継続することで
- 症状の軽減
- アレルギー薬の使用量の減少
- 長期的な体質改善
が期待できます。
対象となる疾患(2026/4現在)
スギ花粉症
ダニアレルギー性鼻炎
(※イネ花粉については現在治験が行われており近い将来に治療開始となると思われます。)
メリット・デメリット
メリット
アレルギー体質の改善が期待できる
症状を長期的に軽減できる
将来的に薬が不要になる可能性
デメリット
効果が出るまで時間がかかる
毎日継続が必要
治療効果に個人差がある。
副作用が出る場合がある。
副作用について
比較的安全性の高い治療ですが、以下の症状がみられることがあります。
- 口の中のかゆみ、不快感、口腔内(特に舌の裏)の腫脹
- のどの違和感、痒み
- 頭痛
- 耳のかゆみ
多くは軽度で自然に軽快しますが、安全のため初回は院内で投与を行います。またごく稀に呼吸困難感や腹痛などの消化器症状、全身の蕁麻疹等の強いアレルギー反応を起こすリスクもあります。
※副作用は投与後1月以内に起こることが多いことが知られますが、できる限り継続して投与していくことが重要です。
このような症状の方はご相談ください
- 毎年花粉症がつらい
- 薬を飲んでも症状が残る
- できれば少しでも毎年飲むアレルギーの薬を減らしたい
- 長期的に症状を改善したい
舌下免疫療法が受けられない方
下記に当てはまる方は、舌下免疫療法を行うことができません。
- 5歳未満、または65歳以上の方
- 1ヵ月に1回、ご本人が受診することが難しい方
- 気管支喘息の方
- 悪性腫瘍、または免疫系の病気(自己免疫疾患など)がある方
- 重症の心疾患、肺疾患及び高血圧症がある方
- 妊娠中の方(近く妊娠を希望されている方)
- 全身ステロイド薬を内服もしくは注射薬投与を受けている方
- 対象以外のアレルゲンに対しても反応性が高い方
- 非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬、モノアミンオキシダーゼ阻害薬(MAOIなど)を服用中の方
受診の目安について
スギ花粉症の舌下免疫療法は、飛散時期を避けて開始します。(当院では5月中旬頃から12月の初旬にかけて行います)
ダニアレルギーは通年開始可能です。
当院での舌下免疫療法の特徴
舌下免疫療法の研究・臨床に基づいた専門的診療
院長はアレルギー専門医として、大学院・大学病院でアレルギー治療を専門に診療・研究に従事してきました。
舌下免疫療法の基礎研究および臨床研究にも携わり、本治療をテーマに医学博士号を取得しています。
単に治療を行うだけでなく、「どのような方に効果が出やすいのか」「どのように継続していくか」まで含めて、一人ひとりに合わせた診療を行っています。
継続しやすい治療サポート
舌下免疫療法は毎日の継続が重要な治療です。
- 無理のない治療スケジュールの提案
- 副作用への丁寧な対応
- 定期的なフォロー
など、安心して続けていただける体制を整えています。
検査から治療まで一貫対応
- アレルギー検査(ドロップスクリーン)
- 花粉症外来との併用 (花粉症時期には花粉症に特化した花粉症外来を解説して治療を行っております。)
- 必要に応じた内服治療の併用
よくある質問
- いつから始められますか?
- スギ花粉症は飛散時期を避けて開始します(毎年5月頃から11月にかけて治療の導入を行います)。
ダニは一年中治療開始可能です。(花粉症合併などがあればあえて時期をずらすなど提案はしています) - 子どもでもできますか?
- 小児の方でも治療可能です。適応は5歳以上となりますが、毎日の投与が必要な治療が必要ということもあり、自分で薬を管理できるようになってからの投与を当院ではお勧めしています。その他状況に合わせてご提案は行なっておりますので、お気軽にご相談ください。
- 薬はやめられますか?
- 症状が軽くなれば減薬・中止できる場合がありますが、個人差があります。
受診をご希望の方へ
舌下免疫療法をご希望の方は、まずは診察・検査が必要です。
お気軽にご相談ください。
最後に
舌下免疫療法は、すぐに症状を抑える治療ではありませんが、長期的にみると大きなメリットがある治療です。
「毎年つらい花粉症をどうにかしたい」
「根本から改善したい」
とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。